グルテンフリーの米粉パン・菓子工房「やさしい月」(岡垣町吉木西)がガーデンルームで工房を開業してから、5月15日で1周年を迎える。
「元々小麦のパン作りが趣味だった」という店主の毛利知絵さん。ママ友から「パンの作り方を教えてほしい」と言われたことがきっかけで、自宅で「おうちパン教室OKAGAKI」を開講。人づてやSNSですぐに話題になり、さらに小麦パン講座から米粉パン講座にシフトしたことで受講希望者も増えたという。
そうした中、「米粉パンの販売もしてほしい」と要望があり、菓子製造業許可を取得するため新たに菓子工房を持つことを決意。自宅庭にガーデンルームを増設し、昨年5月15日、工房開業に至った。
ガーデンルームでの菓子製造業許可を取得したことで、認定講座を受けた生徒たちも、その場で製造販売までのノウハウを学べるようになり、「工房を持たない生徒たちにとっても大きなチャンスになった」という。
毛利さんは「米粉パンは小麦アレルギーの人たちだけではなく、グルテンフリーを意識した健康志向の人たちにも年々需要が増えているが、作り手がまだまだ少ないのが現状。私自身ももっと講師業に重点を置いて製造者を増やし、誰もが手軽に米粉パンを食べられる環境作りに携わっていけたら」と意気込みを見せる。
食品ロス削減への思いから、商品は完全予約制の受注販売。毎週土曜は「shinamoncafe(シナモンカフェ)」(宗像市赤間5)で委託販売も行う。