宗像の観光拠点施設「街道の駅 赤馬館」(宗像市赤間4)に4月1日、新館長が就任する。現館長は特別顧問に就任する。
同館は2014(平成26)年、市内の東部地区の観光促進を行う施設としてオープン。館内では物産販売、飲食提供のほか、月替りの美術作品の展示や和装着付け体験などを行う。
現館長の長尾洋二さんは2代目館長に就任し、いったん退任したものの、2019(平成31)年に5代目館長に再任。「新型コロナウイルスにより移動制限が余儀なくされる中、宗像を少しでも感じてもらい、情勢が落ち着いたら市外から宗像に足を運んでほしい」という思いから、地元事業者とのコラボで商品を詰め合わせたギフトセット「宗像つまみ食いセット 2021巣ごもり」を発案。販売開始から約2週間で50個が完売するほどの好評を得て、翌年には第2弾、第3弾と続いた。クリスマスミニコンサートを地元のミュージシャンに声をかけて開催するなど、地域の人々に連携を呼びかけ、地域に活気を作り出すことに尽力してきた。健康上の理由から2022年度をもって退任し、特別顧問として新館長の補佐を務めることになった。
新館長に就任するのは金橋(かなはし)邦勝さん。金橋さんは長年、福岡県警の警察官として勤務。退職後、福津市役所の相談役として勤務したほか、2012(平成24)年から4年間、赤間公民館の館長を務め、2016(平成28)年からおよそ5年間、赤間区の区長を務めた。
金橋さんは「地域のために働く機会を再び頂き、うれしく思う。顧問の長尾さんに指導を仰ぎながら、今まで以上に地域の皆さんに愛される赤馬館になるよう尽力していきたい」と意気込みを見せる。
長尾さんは「地元・赤間を熟知している金橋さんを新館長に迎えたことで、さらに安定した赤馬館の運営ができると考えている。オープンから9年目に入った赤馬館が、より一層お客さまに喜んでいただける存在になれるよう、顧問として新館長を支えていきたい」と思いを話す。