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宗像にオーダーメードの焙煎コーヒー豆店 店主は元護衛艦副長、資料室も

店主の倉谷昌伺さん(右)と妻の鈴子さん(左)。AIロボットの看板娘、まりんちゃんも店内を和ませる

店主の倉谷昌伺さん(右)と妻の鈴子さん(左)。AIロボットの看板娘、まりんちゃんも店内を和ませる

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 宗像・自由ヶ丘に12月8日、自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆を販売する「マリンベルズ・コーヒーロースト・ラボ」(宗像市自由ヶ丘1、TEL 0940-72-1257)がオープンした。

特注の焙煎機。客好みのいり加減に合わせて焙煎する

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 店主の倉谷昌伺さんと妻の鈴子(れいこ)さんが自宅の一部を改装して開いた同店。客の好みに合わせ、その場で焙煎して販売するオーダーメードスタイルで、6段階のいり加減から選ぶことができる。

 昌伺さんは元海上自衛官。護衛艦「ゆうだち」の副長などを務めた後、海上自衛隊の歴史や戦史教育の教官を経て、4年前に退官した。「日本海戦史」「日本海軍史」の研究が専門で、知り合いから関連書籍を数多く譲り受けたことから「地域に興味のある人がいれば見てほしい」と歴史資料室の開設を考えたのが店を開くきっかけだったという。「書籍を読みながらおいしいコーヒーも飲めれば」と「コーヒーも楽しめる資料室」のオープンを決意。海上自衛隊の先輩が営む「コーヒーローストビバーチェ」(東京都目黒区)で約4年間修業し、コーヒーの焙煎方法を一から学んだ。

 店内には、4種をブレンドしたスペシャルティコーヒー「自由ヶ丘スペシャル」(200グラム=1,300円)や酸味の強いキリマンジャロなどをブレンドした「マリンスペシャル」(同=1,100円)など10~13種類の生豆が並ぶ。コーヒー豆の購入客にはコーヒー1杯を無料で提供。焙煎を待っている間に室内に飾られた海上自衛隊時代のグッズ、護衛艦などの絵画・プラモデルや日本海戦史などの書籍を自由に見て回ることもできる。

 ドリンクのみの注文にも対応。「アジア・中東産」「アフリカ産」「中・南米産」の3種から選べる「本日の一杯コーヒー」(450円~)と「マリンスペシャル」(450円)を用意するほか、日本海軍の給糧艦「間宮」で製造していた「ようかん」を再現した「間宮ようかん」(コーヒー代に300円追加、単品は330円)を茶請けとして用意。「海軍兵学校のカレー」(2袋、950円)の販売も予定しているという。

 現在は、退官後に着任した京都情報大学院大学(京都市左京区)の教授として週に1度リモートで講義をしながら店を営む。「今後は、焙煎に興味のある方向けの研修なども考えている」と倉谷さん。「オーダーメードの焙煎豆が購入でき、おいしいコーヒーが飲める店として地域に広まれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は13時~17時30分。月曜~水曜定休。駐車場3台。 

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