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宗像・東郷にスイーツ店「タイガープリン」 古民家の軒先でテイクアウト販売

店舗外観。店主の林田昇さん(右から2人目)

店舗外観。店主の林田昇さん(右から2人目)

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 宗像・東郷に10月22日、テイクアウト専門のスイーツ店「TIGER PUDDING(タイガープリン)」(宗像市東郷2)がオープンした。

「極上とろりプリン」とコーヒー

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 プリンをはじめとするスイーツを販売する同店。これまでさまざまな職場で働いてきた店主の林田昇さんは3年前、人間関係に悩み体調を崩した経験を持つ。その後、同じように体調を崩した知人が「プリンを作って皆に喜ばれたことがうれしかった」と話していたことから、「知人が元気を取り戻し、社会復帰するきっかけになれば」とプリンのレシピを教えてもらい、スイーツ店の開業を決めたという。店名は林田さんが寅(とら)年生まれであることから「タイガープリン」と名付けた。

 市外に住んでいたが、「宗像の空が好きだった。店を出すならこの地域で」と直感で選び、開業を機に移住。110年前に建てられた古民家を改装した自宅の軒先で販売する。これまでプリン作りの経験はなく、さまざまなプロからアドバイスをもらい、試作には1年半を費やした。

 「人との出会いを大切にしている。原材料の仕入れ先を探す際は、味はもちろん『人柄』も大切にした」と林田さん。プリンの原材料は「山平(さんぺい)商会」(築上町)の卵、「阿部牧場」(熊本県阿蘇市)の牛乳のほか、きび砂糖、生クリーム。香料、添加物は不使用。材料を混ぜてから一晩寝かせ、蒸した後も1日置いてから店頭に並べるなど手間をかける。寝かせることで味が引き締まり、柔らかい食感も特徴だという。

 現在のメニューは「極上とろりプリン」(430円)のほか、「87(はちなな) COFFEE STAND」(北九州市八幡西区)が焙煎(ばいせん)したコーヒー(ホット・アイス=350円)。今後はフィナンシェやチーズケーキなど焼き菓子の販売も予定し、他店とコラボした商品なども検討している。

 これまでの経験から「自分を大切にし、家族や友人も幸せになる『気持ちに余裕のある』経営スタイルや、スタッフもわくわくする『スタッフファースト』の店を目指したい」と林田さん。「大切な人への贈り物や自分へのご褒美として購入してもらえたら。スタートはスイーツだが、若い人たちが楽しめる産業やまちづくりにも興味がある。宗像で社会貢献していきたい」と抱負を話す。

 営業時間は11時~17時(土曜・日曜は16時まで)。無くなり次第終了。

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