宗像で葬祭業を営む「森の庵」(宗像市池浦、TEL 0120-86-3686)が9月17日、興聖寺(田島)にペットと一緒に入れる樹木葬霊園を新たに設けた。
宗像市を中心に家族葬を専門に執り行う同社。社長の田中勇次さんが母親の葬儀を経験したことから「故人や遺族の気持ちに寄り添い、見送る空間作りに取り組んでいる」という。
家族形態や経済状況などの時代の変化を感じ、昨年4月、専修寺(東郷5)に永代供養付き・管理費不要の樹木葬霊園を初めて開設。今年4月に2拠点目として開設した興聖寺の樹木葬霊園は第1期50区画が3カ月で完売した。
樹木葬の相談や契約を請け負う中で、「『ペットと一緒に入りたい』という要望があった」と田中さん。目印となるプレートに愛犬のイラストを彫刻する契約者もいるなど、ペットと人の絆の深さを実感したという。「創業当初から『家族の絆』を大切にしてきた。ペットであっても絆はつながっている。ペット霊園という選択肢もあるが、ペットを家族の一員と考え、一緒に墓に入りたいと希望する方の気持ちに寄り添いたいと思い、ペットと人が一緒に入れる樹木葬の開設を決めた」と話す。
区画は「1人とペット1頭」(38万5,000円)、「2~4人とペット2頭」(60万5,000円~)を各20区画用意。3万3,000円で1頭追加でき、ペットの種類は問わない。併せて、通常の樹木葬(26万4,000円~)も37区画、増設した。
一般のものとは別にペットと一緒に入る永代供養墓も用意。ペットを亡くした飼い主が「虹の橋を渡る」と表現することから、永代供養墓には虹のイラストをあしらう。
10月15日・16日に現地見学会を開く予定。