宗像の辛子明太子製造販売会社「うめ屋」本社(宗像市徳重)で9月23日・24日・25日の3日間、創業30周年記念イベントが開催される。
同社は関西を中心とした量販店向け商品の製造から始まり、後に自社ブランドを成長させるため個人向けの商品を対面や通信販売で展開。2015(平成27)年には工場の衛生管理規格としてHACCPを取得し、海外への販路拡大にも取り組む。
「たらこ本来の味を生かすため、辛味だけではなく甘さの加減にもこだわって作っている」と専務の清永東誉さん。「30年間さまざまな顧客の声を聞いてきた。時代に合わせてその内容も変化し、味もその変化に合わせている」とも。宗像でものづくりを行う企業であることにこだわりを見せ、2018(平成30)年にはクラフトチョコレート事業「UMEYA BRAINERY(ウメヤブレイナリー)」も立ち上げた。辛子明太子事業同様、地元でのものづくり事業として、辛子明太子事業の輸出入や製造のノウハウを生かしている。
同イベントでは、30年間の振り返りとして「たくさんの失敗談をカミングアウトする場所」もつくるという。「美談だけじゃなく、かっこ悪い部分も見てもらい人間臭さを感じてほしい」と清永さん。
今後は福岡の辛子明太子の文化を支える存在として、「世代を超えて寄り添っていける企業になりたい。たくさんの失敗があったからこそチャレンジできたことがあった。あらゆる世代の顧客にどう寄り添っていけるかを考え、今後もさまざまなことにチャレンジしていきたい」と思いを語る。
開催時間は全日程、10時~17時。入場無料。