宗像市内在住の大学生らがトルコ人留学生を宗像の名所へ案内する「むなかたガイド」が8月21日、開かれた。
宗像市では2014(平成26)年から市内の高校生・大学生がスポーツの国際大会などで宗像に訪れる外国人などに市内を案内しながら交流を深める「むなかたガイド」を行っている。コロナ禍で2年間中止が続いていたが、トルコの織物などの輸入販売事業を営む福岡在住のエンシジ・ムラートさんから「トルコ異文化交流会」開催の相談を受けたことから3年ぶりに開催した。
「むなかたガイド」には市内の学生7人と九州大学のトルコ人留学生6人が参加。学生らは事前に宗像や宗像大社についての歴史を学んだ後、留学生らと対面し、ペアで宗像大社(田島)や鎮国寺(吉田)の境内を散策。英語や日本語を交えながら手水(ちょうず)や参拝の作法を教えるなどして交流を楽しんだ。
ガイド役として参加した福岡教育大の国際交流サークル「KIZUNA」部長の森山優梨子さんは「コロナ禍で思うような活動ができない中、トルコ人留学生との交流会があると知り参加した。『ペアの留学生の勉強になれば』と主に日本語で会話したが、難しい単語は英語で言い換えれば伝
わり、改めて共通言語である英語の大切さを感じた」と笑顔で話していた。
宗像市子ども育成課グローバル人材育成係の占部真珠さんは「学生のガイドは専門的ではないが、同年代の子ども同士が一緒に歩いて交流することに意義があると思う。宗像には宗像大社やグローバルアリーナ(吉留)など外国人の来訪が期待できる場所も多い。今後も市内の学生と外国人をつなげ、経験を増やしていくことで世界観を広げてもらえれば」と期待を込める。
むなかたガイド終了後には河東地区コミュニティセンター(須恵1)で「トルコ異文化交流会」が開かれ、学生・留学生のほか市民約30人が参加。映像を通して日本とトルコの交流の歴史を学んだほか、トルコチャイや茶菓子の試食、トルコのお守り作りのワークショップなどを行った。