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宗像の和食処「末広」にカフェ併設 くつろぎの空間提供で観光地化目指す

店主の安部健太郎さん(中央)とスタッフ

店主の安部健太郎さん(中央)とスタッフ

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 宗像の和食処「末広」(宗像市牟田尻、TEL 0940-62-0023)が5月1日、店舗横に固定型のキッチンカーカフェ「sue cape(スエカペ)」をオープンした。

イカを丸ごと使った「イカせんべい」の生地にはシャリを使う

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 玄海灘で捕れる新鮮な魚を使った魚料理を提供する同店は3年前から、3代目の安部健太郎さんが店主を務める。新たにカフェ事業を始めたのは、食事に来た客から「くつろげるスペースが欲しい」と要望を受けたことに加え、「宗像を観光地にしたい」という安部さんの思いも込める。「サラリーマン時代、県外から遊びに来た友人に福岡のお薦めの観光地として宗像を紹介できなかったことが心に残っている。それが自分の原点」と話し、宗像に新たな観光スポットを作るため、カフェの開業を決意したという。

 同店があるのは宗像大社(田島)から道の駅むなかた(江口)へと続く道中。多くの車が行き交う地の利を生かし、車中からでも目立つよう赤いバス型のキッチンカーを採用した。

 メニューの開発も安部さんが担当。イカ・エビを丸ごとプレスした「イカせんべい」(800円)・「エビせんべい」(500円)の生地には「末広」で提供するすしのシャリを使う。このほか、クロワッサンの生地をワッフルメーカーで魚型にプレスしたクロッフルとアイスクリームから成る「さかなっふる」(500円)やシェイク(400円)などのドリンクも販売。「パンナコッタ」(400円)は料理長が考案したもので、これまではコース料理のデザートでのみ提供していたが、多くの客から商品化の声があり、カフェでの販売が実現したという。

 カフェのオープンに合わせ、「映えスポット」として壁画アートも新設した。「幅広い世代の方に気軽に来てもらえる店を目指している。和食処ならではのメニューを楽しんでもらえれば」と安部さん。「これからも観光客を呼び込めるようなアイデアを出して宗像を盛り上げていきたい」と意気込みも見せる。

 営業時間は11時から日暮れまで。木曜定休。

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