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道の駅むなかたで「レトルトとりすき」販売 自由ヶ丘小5年生が商品開発

店頭販売する自由ヶ丘小5年児童

店頭販売する自由ヶ丘小5年児童

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 宗像市立自由ヶ丘小学校5年生が開発した商品「レトルトとりすき」の販売が11月19日、道の駅むなかた(宗像市江口)で始まった。

来店客に「とりすき」アレンジレシピを配る児童

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 総合的な学習の時間の一環として、同校では5年生が地域の食文化の継承や地域活性化をテーマに学習を進めてきた。保護者アンケートで、宗像地方の郷土料理「鶏すき」の認知度が低いことが分かり、より身近に感じてもらおうと各クラスでアピール方法を検討。1組は「鶏すき」の魅力を伝えるプレゼンテーション作り、2組はアレンジレシピの考案、3組は手軽に食べられるレトルトパックの商品開発に取り組んだ。

 商品開発では、地域の食生活改善推進会や鶏すき店のアドバイスを受けながら、調理と試食を重ねて味を決定。「道の駅むなかた」水産加工課室長の伊藤美幸さんにも児童が直接電話で相談したことから、同施設での販売が決まったという。

 今回販売する「レトルトとりすき」は、鶏肉、白菜、焼き豆腐、糸コンニャク、ゴボウ、エノキ、シイタケなどを入れ、「マルヨシ醤油(しょうゆ)」(上八)の濃い口しょうゆを使った甘めの味付けが特徴。レトルトパックを温めるだけで食べることができ、賞味期限も製造日から3年間と長いため、防災食としての需要も見込む。

 販売初日のこの日は、5年2組と3組の児童73人が同施設を訪問。入り口や販売コーナー、店内を巡回しながら来店客に試食を勧め、アレンジレシピを載せたリーフレットを配布して商品を紹介した。

 商品を購入した女性は「試食してみたらおいしかった。市外出身なので『鶏すき』を知らなかった。子どもたちに『チーズを入れるとおいしい』と教えてもらったので、家で試してみたい」と話す。試食を配っていた児童は「自分たちが開発した商品が店に並ぶのがうれしい。鶏すきが家庭料理として広がっていったら」と笑顔を見せていた。

 伊藤さんは「子どもたちの意見がたくさん詰まった商品。少しでも力添えできればと思い販売に至った。小学生が考案した商品を販売するのは初めて。今後は宗像産の野菜を使うなど、地域の食材も取り入れていきたい」と話す。

 価格は2人前880円。

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