
「むなかた福祉マルシェ」が9月13日、メイトム宗像(宗像市久原)の多目的ホール、キッチンカーエリア、健診室、結工房で開かれる。主催はNPO法人「しえるの会」。
「子どもたちの未来のためにできること」をコンセプトに、発達障害のある子どもやその家族をサポートしている同団体。茶話会や講演会、相談支援センター事業などを通して、子どもや保護者の居場所づくりや障害理解の促進に取り組んでいる。
同NPO理事長の早川ゆかりさんは「発達障害の特性を理解しないまま子育てに悩むお母さんたちがたくさんいることを知り、2017(平成29)年に『お母ちゃん癒やされよう会』を始めた。そこから『しえるの会』として活動を広げ、同じ悩みを持つ人がつながる場を作ってきた」と話す。
当日、会場にはヨーヨー釣りやおもちゃ釣り、くじ引き、工作体験を用意し、家族で楽しめる縁日エリアを設置。小学生シャボン玉師「ゆうちん」によるシャボン玉ショーも予定する。
就労支援A型事業所「ブライトサポート」(陵厳寺4)によるワンコイン弁当、就労支援B型「オールアウト」(田久4)のリンゴ飴(あめ)のほか、クレープ、アイス、ベトナム料理、おにぎり、めんたい串、サツマイモ加工品、アップルパイなどのグルメも販売。野菜や医療ケア児向けの手作り品、ハンドメード雑貨、犬用雑貨などの販売ブースも並ぶ。
同NPOのブースでは、イラストレーター「Youki」さん、特別支援学校小学部に在籍している「あおい」くん、聴覚障害がある子どもの父親「Hedenori」さん、発達障害がある子どもの母親「ふぅこ」さんのグッズや絵本なども販売する。
子育て・発達サポートルーム「プレジーる」(光岡)や「宗像市障がい者生活支援センター」による発達・障害についての相談スペースも設け、専門スタッフに気軽に相談できる場を提供する。
早川さんは「今年は多くの企業や団体に協賛いただき、昨年よりさらにパワーアップしたマルシェになる。前回の参加者から『社会参加の場になった』と言ってもらえて、うれしかった。障害のある子どもや家族だけでなく、地域の皆さんにも福祉を知り、楽しみながらつながってほしい。どなたでも参加できるので、地域全体で福祉を身近に感じられる一日になれば」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~16時。無料託児あり。先着300人の子どもに300円分の体験チケットを配布する。