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岡垣サンリーアイで写真展 青年海外協力隊を経験した夫婦が新たな挑戦

淵上哲也さんと直島ゆみさん夫婦

淵上哲也さんと直島ゆみさん夫婦

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 写真展「アフリカに暮らして~ニジェール滞在記2000-2002~」が3月24日、「岡垣サンリーアイ」(岡垣町野間)展示コーナーで始まった。

写真展の様子

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 同展を開くのは福津市在住の淵上哲也さんと直島ゆみさん夫婦。共に青年海外協力隊としての経歴を持ち、これまで十数年にわたりアフリカ各国で暮らしてきたという。淵上さんは「帰国後はサンリーアイに勤め、さまざまな作品展の主催者と関わっていくうちに、自分の写真展についてのイメージが膨らんでいった。自分が還暦を迎えた人生の節目でもあったことから、挑戦したい気持ちが強くなった」と話す。

 テーマとなる「ニジェール」は、淵上さん夫婦が青年海外協力隊として最初に訪れたアフリカの国。サハラ砂漠の真ん中にあり、日本から約1200キロ離れている。「当時は気候も衛生環境も厳しいと聞き気負って行ったが、現地の人々が心穏やかに暮らしているのを見て、『経済的な豊かさは必ずしも心の豊かさに比例しない』ということを目の当たりにした」と哲也さんは振り返る。

 同展では2人が現地で撮影した写真と撮影した写真を元にゆみさんが描いた透明水彩画3点、現地から持ち帰った太鼓も展示する。ゆみさんは「私たちはプロのカメラマンではないし、当時も決していいカメラを持っていたわけではないが、自然なありのままのシーンが撮れていると思う」と話す。写真の背景を知ってもらうために添える文章は、ゆみさんが書いたもの。

 「アフリカに対して飢餓や紛争、疫病などがまん延しているイメージを持つ人は少なくはない。もちろんその現実がある地域もあるが、決してそれだけではない、この国の日常やその魅力を、少しでも多くの人に伝えたい」と哲也さん。「近年のニジェールは治安が悪化し、自分たちが感動した穏やかで平和な人々の営みが失われていないかと心配している。この写真展が『現地のことをもっと知りたい』と思ってもらえるきっかけになれば」とも。

 開催時間は9時~22時(初日=13時~、最終日=15時まで)。入場無料。水曜休館。4月1日まで。

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