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「むなかた子ども大学」特設講座 未就学児が初参加、工事現場の仕事体験  

工事現場の仕事を見学する参加者

工事現場の仕事を見学する参加者

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 むなかた子ども大学の特設講座「工事現場のお仕事コース」が1月18日、宗像市立城山中学校(宗像市陵厳寺1)で行われた。主催は宗像市。

重機に乗って写真撮影をする様子

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 宗像市は令和3年度から、小中学生を対象に企業や団体などが学びや体験活動などを提供する「むなかた子ども大学」事業を行っている。

 今回は初の試みとして未就学児も対象にし、年少から小学1年生までの子どもを募集した。城山中学校では現在、敷地内にある雨水管を最新の降雨強度に対応できる大きさの雨水管に交換する工事を行っており、その現場を会場に講座を開いた。

 宗像市環境部下水道課の占部順也さんは「中学校に隣接する保育園の子どもたちが工事現場を楽しそうに眺めている姿を見て、今回の企画を提案した。工事現場をゆっくり見学できる機会はめったにないので、子どもたちに楽しんでもらい、生活の安全を支える仕事に少しでも興味を持ってもらいたい」と話す。

 当日は、同校の地域連携室で事前のオリエンテーションを行い、雨水管の必要性を子どもたちに絵や写真を使って解説した後、工事現場へ移動した。現場では、約5トンの雨水管のパーツをクレーン車で移動させる実際の作業を見学。デモンストレーション用に設置した実物の雨水管の中を通ったり、雨水管の側面に絵を描いたり、実物の重機に乗って写真撮影をしたりして、工事現場の仕事を体験した。

 参加した子どもからは「クレーン車がかっこよかった」「皆のための大事な工事だと分かった」などの声が聞かれた。工事を担当する木村組の白石直也さんは「定員20人のところ2倍以上の応募があり急きょ2部制で開催したが、興味を持ってくれる子どもがこんなにたくさんいてうれしい。将来、重機に乗ってみたいと思ってもらえたら」と笑顔を見せていた。

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