就労継続支援B型事業所「フォーリー」(岡垣町東山田)が1月6日、オープンした。
精神障害などにより一般就労が難しい人や不安な人を対象に、自分のペースで働きながら社会参加を目指す同事業所。ファッション関係の物づくりや販売を行っており、主に使われなくなった着物や帯を引き取り、バッグやブレスレットにリメークする。
職業指導員の松山絵里子さんは「作業がたくさんあるので、単純作業が得意な人に働いていただけるのはもちろん、そこから一歩踏み込んで、自分で考えて作り出すという楽しみを見つけたい人にもお勧めできる作業内容になっている」と話す。「魅力的な物に囲まれること、自分で生み出していくことを通して、気持ちが明るくなったり、一歩踏み出そうという気持ちが湧いたりするようなお手伝いができたら」とも。
着物や帯の引き取りは同事業所や提携する「とどろきクリーニング」(宗像市東郷5)で行うほか、自宅などでの受け取りにも対応。希望があれば寄付の返礼品として、バッグを1点無料で提供する。「思い入れのある着物がバッグになって、日常的に使えたり、部屋に飾ったりできるようになるので、着物を寄付してくださる人にも喜ばれている」と松山さん。
今後については、「商品が売れれば売れるほど利用者もやりがいを感じられる。売り上げが利用者の工賃に直結するので、魅力ある物を生み出し続けていきたい。イベント出店や展示販売会も行っているので、希望があれば利用者にも店頭に立ってもらい、自分たちの作った物を買いたいと思ってくれる人と直接顔を合わせる機会をつくりたい」と意気込む。