宗像を拠点にMC、音響、ダンス、パフォーマンスなどで催しやイベント会場の運営を支える集団「ファンキークルー」のダンスユニット「ハッピーとヨットン」が12月20日、大島へき地保育所(宗像市大島)を訪れブレイクダンスを披露した。
これまで刑務所や介護施設、養護施設などで慰問やボランティアを行ってきた同メンバー。今夏の大島七夕祭りで代表の荒井かおりさんがMCとして関わったことがきっかけで、大島へき地保育所のクリスマス会に合わせて訪問が実現した。
この日、ハッピーとヨットンの2人はアフロヘアをかぶって登場し、職員3人と2歳から5歳の子ども15人の前でブレイクダンスを披露。ブレイキンを目にした子どもの目は丸くなり、職員からは思わず声が上がった。子どもたちになじみのある曲や今年の運動会で子どもたちが演技した曲もあり、手拍子をしたり体を揺らしたりと思い思い楽しむ様子が見られた。
ストリートダンス披露の後は全員でリズム体操をし、子どもたちは得意げに体を動かしながら2人に見せた。子どもたちが慣れてきたところでダンスレッスンが始まり、子どもたちは見よう見まねでステップをふんだり腕を振ったりして楽しんだ。
ファンキークルーリーダーのヨットンこと久田託群さんは「ストリートダンスの発祥には、不健康でケガが絶えず、家族や仲間の負担、迷惑や悲しみが増加する中で平和的解決としてダンスで踊り比べたといういわれがある。子どもたちには、間違えることを気にせず自由に伸び伸びと踊りながら皆で仲良く、思いきり楽しんでほしい」と話す。
最後に2人はサンタクロースから預かったというクリスマスプレゼントを子どもたち一人一人に手渡すと、子どもたちは満面の笑顔で受け取り、大事そうに胸に抱えた。
大島へき地保育所職員の山口洋一さんは「保育所でストリートダンスを披露していただいたのは今回が初めて。子どもたちにとってダンスを生で見られるのは新鮮。初めて見るものや人への恐怖心などを持つ子どももいるが、小さな子どももよく見入っていた。子どもたちが知っている音楽もあって楽しんでいる様子だった。こうした経験が思い出となってくれたら」と期待を込める。