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宗像ユリックスにアート作品移設 みあれ芸術祭で展示の2作品

「宗像ユリックス」芝生広場水上ステージ前の池に展示する「命輪」

「宗像ユリックス」芝生広場水上ステージ前の池に展示する「命輪」

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 「宗像みあれ芸術祭2024」で展示したアート作品が11月29日、宗像ユリックス(宗像市久原)芝生広場に移設された。

移設を行った鹿児島大学細海研究室メンバーやボランティアスタッフ(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)

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 「宗像みあれ芸術祭」は、宗像大社が毎年10月に行う秋季大祭「みあれ祭」に合わせて開催している。今年は10月1日~20日、宗像大社辺津宮(田島)、宗像ユリックス古墳広場で開催した。期間中、会場では公募で選んだアート作品を展示。宗像大社祈願殿前に展示した「宗像の海『わらくじら』」、高宮祭場前に展示した「命輪(めいりん)」、むなかた茶愉前に展示した「つなぎめ」の3作品は、宗像国際環境会議(10月26日~28日)、西日本菊花大会(11月1日~22日)の開催に合わせ、引き続き展示していた。

 宗像大社での展示期間を終え、「宗像の海『わらくじら』」は宗像市内の会員制コミュニティー「ちいさなもり」(吉留)へ、「命輪」「つなぎめ」は宗像ユリックスへの移設がそれぞれ決まった。

 宗像現代美術展実行委員会メンバーの青柳舞さんは「長く愛されることを想定して制作した作品や、耐久性のある作品だったこともあり、宗像の方に長く作品を見てほしいと思っていた。宗像ユリックスは宗像大社とは違う客層。より幅広い世代に見てもらえると思い、同施設への移設をお願いした」と話す。

 「命輪」は同施設水上ステージ前の池の中に展示。鹿児島大学細海研究室が制作した作品で、「テンセグリティ構造(圧縮材が張力材によってバランスを保ち、接触せずに安定している構造)」によって上部の輪が空中に浮いているように見える。「池に作品が反射することで、より作品が立体的に見える。芝生に設置することも考えたが、アートが一番生きる場所が池だった」と青柳さん。

 「つなぎめ」は光延咲良さんが制作した作品で、角度によって見え方が変化するのが特徴。作品に座ったり触れたりできるため、子ども遊具があるわんぱく広場から近い「せせらぎ湧水」付近に展示する。

 青柳さんは「触ったり、不思議に感じたり、驚いたりしてもらえる作品。アート作品を鑑賞することで新たな会話が生まれたら。宗像のさまざまな場所にアート作品が広がっていってほしい」と話す。

 展示は2025年秋まで行う。

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