岡垣町観光ステーション「北斗七星」(岡垣町原)が12月7日、施設内の窓ガラスを活用したクリスマスデザインのフォトスポットを設置した。
2013(平成25)年、岡垣町観光協会が発足したことをきっかけに、2014(平成26)年に建設された同施設。多目的休憩室や一年中利用できる温水シャワーなどを備え、町内の観光情報を案内・発信するための拠点として活用されている。
同施設事務局長の武谷勝さんによると、冬シーズンの観光客の少なさが毎年課題となっており、寒い時期でも多くの人に足を運んでもらえるようフォトスポット設置を企画したという。フォトスポットの製作は、岡垣町教育総務課職員の吉松友祈野さんに依頼した。
武谷さんは「吉松さんは幼い頃からの顔なじみだが、昨年春に役場勤務となった吉松さんが直接あいさつに来てくれた時は驚いた。当時から『絵を描くのが好き』だという話を聞いていた」と振り返る。
吉松さんによると、フォトスポットは施設内から海を望める2面分の窓をキャンバスに使い、1面はクリスマスデザイン、もう1面は波津海岸で見られる「北斗の水くみ」をデザインした。アートに使う材料やデザインは吉松さんが一から考案し、すべて1人で描いたという。製作には2日間を費やした。
吉松さんは「大学進学を機に一度は生まれ育った岡垣町から離れたが、改めてこの町の素晴らしさに気付きUターン就職した。このような形で役に立てることがうれしい」と笑顔を見せる。「アートを通して見る波津の海という、いつもとは違う景観をたくさんの人に楽しんでもらえたら」とも。
開館時間は9時~17時。水曜定休。