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世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を未来へ守り伝えるために

提供:「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会 制作:宗像経済新聞編集部

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 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、いまから1600年以上前の日本と東アジアの国々との交流や、航海の安全、交流の成就を願う沖ノ島での祭祀と現在まで続く信仰のあり方を知ることができる世界遺産です。

 世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を未来へ守り伝えるためには、世界遺産そのものだけでなく、海をはじめとする周辺の環境や風景も守る必要があります。

 しかし、現在、世界では毎年800万トンものごみが海に流出し、美しい風景や生き物を傷つけるだけでなく、信仰を守り伝えてきた漁師たちの仕事の妨げにもなっています。

 そこで「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会では、「世界遺産と、美しい海を、未来へ」を合言葉に、地元の方や企業、ボランティア団体と一緒に、毎年、海岸清掃を実施しています。

 今回、同協議会が主催する「大島クリーンツーリズム」に参加し、新たな清掃活動プロジェクトについて取材しました。

大島クリーンツーリズムに参加して

 クリーンツーリズムとは、オーバーツーリズムなどの観光公害が世界中で課題となるなか、観光に清掃活動を組み合わせることで、環境に配慮した持続可能な観光を目指す新たな観光スタイルです。

 2024年5月26日(日)、福岡県宗像市大島で「大島クリーンツーリズム」が開催されました。当日は宗像市内外から総勢30名の方が集まり、宗像歴史観光ボランティアの会のガイドのもと、大島の歴史や文化を学びつつ島内を巡り、宗像大社沖津宮遙拝所近くの海岸清掃を行いました。

宗像大社中津宮でガイドさんの解説を聞く

宗像大社沖津宮遙拝所前での海岸清掃

 宗像大社沖津宮遙拝所下の海岸には風や潮流の影響で多くのごみが流れ着きます。ごみは日本だけでなく、韓国、中国などの近隣諸国からも流れ着きます。清掃時間はわずか1時間足らずでしたが、2トントラックがいっぱいになるほどのごみを集めることができました。

 ごみ拾い終了後は、宗像市役所大島地区コミュニティ・センターで、お弁当や大島名物の「あかもくスープ」や「甘夏ゼリー」を頂き、疲労回復。

 福岡市から参加した小学3年生の男の子は「大島の歴史を知ることができてよかった。次は友達を誘って参加したい」と話し、一緒に参加したお母さんは「ガイドさんに色々と説明していただいたことが息子にとって刺激になったし、とても楽しかったです」と話しました。

海岸清掃をオシャレに

 「多くの人に、気軽に、そして継続的に海岸清掃に関わってもらいたい」

 と話すのは、福岡県 人づくり・県民生活部 文化振興課九州国立博物館・世界遺産室の正田実知彦さんです。

 そのような思いを抱いていた時、飛行機の機内誌で、「おぢかアイランドツーリズム」(長崎県小値賀町)が企画・販売するクリーンキットの存在を知ったといいます。

 このクリーンキットは、大漁旗を再利用したバッグの中に海岸清掃で使用する軍手やごみ袋が入って、2,500円~3,000円で小値賀港フェリーターミナル内で販売されています。

クリーンキットを使った海岸清掃(小値賀島の五両だき)

 小値賀町の「野首・舟森集落跡」は、世界遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』に登録されています。また、ここには「沖ノ神島神社(おきのこうじまじんじゃ)」という遣唐使の安全祈願のために建立されたと伝わる古社もあります。

 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群とのただならぬ縁を感じた」という正田さんは、早速「おぢかアイランドツーリズム」に連絡をとり、現地を視察。クリーンキットのアイデアを「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」でも展開することに快諾を得ることができました。

漁師の思いを未来へつなぐ 大漁旗を再利用したバッグ・キーホルダー

 大島で製作した大漁旗を再利用したバッグのデザインは、漁師さんたちの海に対する思いを未来へ受け継いでいく「襷(たすき)」がイメージされています。

 また、バッグ製作によって発生した切れ端はキーホルダー(TASUKEY HOLDER)に。大島の漁師さんたちから頂いた大切な大漁旗を少しも無駄にしないように心掛けたそうです。

TASUKI BAG

TASUKEY HOLDER

 また、大漁旗の美しい姿を未来へ伝えるため、バッグにする前の大漁旗を撮影。その大漁旗を掲げた船の情報と漁師さんたちの思いは、クリーンツーリズムの特設サイト「大漁旗アーカイブ」で見ることができます。

 バッグとキーホルダーには、大漁旗の船名を記したタグを付けているので、自分のバッグやキーホルダーに利用した大漁旗を確認できます。

大漁旗の船名を記した商品タグ

 「世界遺産を未来へ守り伝えるためには、地元の方や行政だけの力では限界があります。多くの人にこのバッグやキーホルダーを購入して頂き、世界遺産を身近に感じ、未来へ守り伝える仲間になってもらいたいです。」と正田さんは話します。

 キーホルダーは、宗像漁協大島直売所「さよしま」で1,100円(税込)で販売中。

 バッグは数量が限られるため、5,500円(税込)での予約販売となります。

 購入予約は期間中(4/27 ~9/20)に、下記の公式ホームページから申し込むことができます(申込多数の場合は抽選)。

 また、宗像市の世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」や大島の「大島交流館」、福津市の「津屋崎千軒なごみ」では、海岸清掃用のごみ袋やトングを無料でレンタルすることができます。宗像・福津観光を楽しむ際に、のんびり海岸を散歩しながらごみ拾いをしてみてはいかがでしょうか?

※バッグの受渡し場所は大島港渡船ターミナル横の宗像漁協大島直売所「さよしま」です。
※環境保護のため、使用済みの大漁旗を使っています。
※バッグ及びキーホルダーの製造・販売主は宗像漁協大島支所です。収益の一部は、漁師の生業維持、海の環境保全活動に使われます。

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