マステ(マスキングテープ)ちぎり絵作家、えびがたはるさんの個展「マステ輪ーるど展~みんなとつくった宗像~」が現在、宗像ユリックス(宗像市久原)市民ギャラリーで開催されている。
「元々マスキングテープを集めるのが趣味だった」というえびがたさんが本格的に作品を作り始めたのは2023年1月。マスキングテープをちぎって貼り絵のようにして作品を作る「マステちぎり絵」と出合ったことをきっかけに「自分にもできるかもしれない」と始めたという。
宗像市内の魅力をSNSで発信する「むなかた魅力発信アンバサダー」の活動も行っているえびがたさん。活動を通して宗像の魅力に触れたことから「自分も地域に貢献したい」との思いで制作した作品「Munakata Civic Pride(宗像シビックプライド)」は、カモ井加工紙(岡山県倉敷市)が開催する「mtアートコンテスト2024」で佳作を受賞した。
3月からは、むなたびラボやカフェ、宗像ユリックスで開催された24時間駅伝など、宗像市内の施設や店、イベントに出向きワークショップを開催。居合わせた客やイベント来場者などに声をかけ、場所やイベントにちなんだ作品を一緒に作る活動を行ってきた。えびがたさんは「自分だけで作るより、皆を巻き込んで作品を作りたいと考えて企画した。SNSの告知を見て、初めてワークショップ会場だったカフェに足を運んでくれた方もいて、うれしかった」と振り返る。
今回の個展では、ワークショップで来場者と共に作った作品のほか、mtアートコンテストに出展した作品、宗像にまつわる作品など約20点を展示する。
これまで大小さまざまなマスキングテープを約1000点集めたというえびがたさん。「マステちぎり絵はテープをちぎるだけなので、のりやはさみなどの道具も必要なく誰でも手軽に挑戦できるのが魅力。マスキングテープの絵柄をそのまま使えたり、重ねて貼ったりして、さまざまな表現方法ができ、テープ選ぶ楽しさもある」と話す。「皆で作った作品を見に来てほしい。今後は宗像の魅力をデザインしたマスキングテープを作って、宗像の新たな土産も作りたい」とも。
 開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)。月曜休館。入館無料。11月15日まで。