韓国・金海(きめ)市で開催された伽耶(かや)古墳群ユネスコ登録1周年記念イベント「世界遺産伽耶文化祭」に10月18日・19日の2日間、宗像経済新聞と宗像の事業者がブース出展した。
宗像経済新聞は2021年12月、ローカルニュースサイトとして配信を開始。広域宗像圏を取材エリアに、「まちの記録係」として、これまで700本以上のローカルニュースを配信している。宗像市と金海市は1992(平成4)年に姉妹都市締結し、スポーツや美術、祭りなどを通じて交流を深めてきた。
今回は宗像経済新聞を運営するコミュニオン(宗像市光岡)、くりえいと(くりえいと2)、COPむなかた大島(大島)の3社が訪韓。同イベントの「国際姉妹都市宗像市広報ブース」に出展し、宗像の和菓子専門店「鼓屋」(田熊1)の「鎮国饅頭(まんじゅう)」と「川崎製茶園」(同)の茶を提供するなどして、宗像をアピールした。
出展ブースでは2012(平成24)年、金海市・宗像市交流親善大使に任命された卓眞美(タクジンミ)さん、金賢美(キムヒョンミ)さんが通訳として協力し、ズノウ日本語学校(金海市)の生徒ら4人と共に宗像市の魅力を来場者に伝えた。ブースに訪れた韓国人の女性からは「宗像はどんな所? 今月末に福岡に行くから詳しく聞かせてほしい」という声も聞かれた。18日午後には宗像から河野克也副市長も応援に駆けつけた。
卓さんは「11年前、宗像の『メイトム春祭り』に行って金海の将軍茶を飲んでもらい、宗像が大好きになった時のことを思い出した。今回は日本から友達が来てくれて日本茶と宗像の特産品を用意してくれた。今後もさまざまな祭りを通じて、金海と宗像の民間交流が以前よりも活発になってほしい」と期待を込める。
宗像経済新聞の中村昌史編集長は「初めての韓国でのブース出展に不安なこともあったが、宗像市・金海市の職員、親善大使らに支えられて実現することができた。今回の交流をきっかけに、さらなる交流を図っていきたい」と意欲を見せる。