「世界遺産宗像 宗像みあれ芸術祭2024」が10月1日、宗像大社辺津宮(宗像市田島)と宗像ユリックス古墳広場(久原)で始まった。主催は、西日本新聞社、宗像現代美術展実行委員会。
中野信子さんの作品「That Thou Art」(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)
毎年10月に行う宗像大社の秋季大祭「みあれ祭」に合わせて毎年開催している同イベント。今年で3年目となる。宗像の歴史・文化を背景に「宗像の魅力、再発見」「子どもたちに開かれた美術体験」をテーマに開催している。
今年のシンボル作品は「宗像の海 わらのくじら」と題した「巨大わらアート」。昔の北部九州は捕鯨が盛んで、人々は鯨とともに暮らしていたことに着想を得た作品で、地元農家の稲を使って、NPO法人「わらアートJAPAN」が中心となり、一般市民約70人がワークショップに参加し完成させた。
期間中、脳科学者の中野信子さんを招待作家として招き、宗像大社の高宮祭場の横にある高宮斎舎を作品の一部に見立て、「生まれ直し」をテーマに脳波を使ったインスタレーション(空間芸術)作品を展示するほか、鹿児島大学細海研究室が今の世代から次の世代へ命が受け継がれる様子を表現した「命輪」を展示するなど、関連作品も含め計9点の作品を展示する。
10月12日・13日・19日・20日は、同イベントに参加している彫刻作家の光延咲良さんが作った銅製アイススプーンの持ち手に、名入れしたり、模様を入れたりして、オリジナルスプーンを作るワークショップを開く。開催時間は、10時30分~11時30分、12時30分~13時30分、14時~15時。参加費は2,300円。予約優先。
宗像現代美術展実行委員会の青柳舞さんは「継続することで、毎年楽しみにしてもらえるアートイベントにしたい。地元の人はもちろん、全国の皆さんにも宗像の魅力を現代アートの力でお伝えできたら」と話す。
入場無料。10月20日まで。