ブルーベリーの観光農園などを展開する「チェリーベル」が営むクラフトビール醸造所「GOLDEN BREWERY(ゴールデンブルワリー)」(福津市西福間2)で6月7日、クラフトビールボトル発表会・試飲会が行われた。
クラフトビールのラベルデザインは、「福津市の新名物品になるように、福津市の良さが伝わるように」をテーマに、九州産業大学芸術学部の芸術部ビジュアルデザイン学科・柴村研究室の学生が考案した。
「GOLDEN BREWERY」店主の児玉隆志さんは「福津市の地域振興課の方とふるさと納税の話をしている時に、『地産地消を目指した福津市の特産品になるような酒を造りたい』と思い、長年の夢でもあったクラフトビール醸造所を立ち上げた。ラベルデザインは九州産業大学芸術学部の学生たちと一緒に考え、約1年かけて完成した」と話す。
6月8日に販売を始めたビールは、「ほどよいキレと喉ごしで飲みやすい」(児玉さん)という「福津ビール」、オレンジピールとコリアンダーのスパイスを使った「Chill Rela(ちるりら)」(以上、600円~)、ホップの香りと苦味が特徴の「CREAMY RICH(クリーミーリッチ)」(620円~)の3種類。グラスビールは同店のカフェで販売し、瓶ビールはオンラインで販売する。
「福津ビール」のラベルデザインを手がけた下村明日香さんは「クラフトビールを飲んだことのない人にも飲みやすく、何杯でも飲める軽やかな明るいイメージを表現した。福津市のご当地キャラ『ふくふくちゃん』の目とビールの泡の部分が切り抜きになっていて、後ろからライトを当てると光る仕掛けも見てほしい」と話す。
「Chill Rela」のラベルデザインを手がけた赤尾優奈さんは「福間海岸でリラックスする時に飲むビールをイメージした。ラベル中央にある夕日に見立てたオレンジと、それに照らされた海と波が、グラス越しに見えるという風景をデザインすることで、 このビールの特徴であるオレンジ風味を感じるビールであることを表現した」と話す。
「CREAMY RICH」のラベルデザインを手がけた仲原由希子さんは「豊潤なホップ感が一番表現できるデザインで、目を引く配色にした。イラストで親しみやすさも取り入れながら、ラベル全体に高級感を持たせた」と話す。
児玉さんは「クラフトビールを造るに当たり、さまざまな方が関わってくれた。今後もビール好きだけではなくビールが苦手な人にも飲みやすいビールや、地元に愛されるビールを造っていきたい」と意気込む。
カフェ営業時間は土曜11時~17時。