竹パウダーコンポストを活用した花苗植えが3月12日、自由ヶ丘小学校(宗像市自由ヶ丘)で行われた。
同小3年3組・4組とひまわり1組は昨年9月から、竹パウダーに給食の調理くずなどを混ぜ、微生物の働きによって堆肥化する「竹パウダーコンポスト」作りの実証実験をスタート。毎週火曜を「コンポストの日」と定め、竹パウダー「竹肥姫(たけひめ)」を製造する「林田産業」(福津市中央5)の正野公文さんから指導を受けながら、コンポスト容器に野菜やいりこなどの調理くずを投入し、かき混ぜる作業を行ってきた。期間中、子どもたちはコンポストの重さを測ったり、コンポスト内の変化を観察したりするなど知識を深めたという。
9月から11月までに投入した調理くずは約40キロ。12月から3月まで熟成し、約100リットルの堆肥が完成した。
この日は、活動の集大成として3年3組と4組の児童55人がこれまでの取り組みを振り返った後、土と堆肥を混ぜ合わせ、ペチュニアの苗100鉢を植えた。花は3月14日に行う卒業式に合わせ、校内の階段や体育館への通り道などに飾る予定という。
参加した児童は「野菜がどんどん消えていく様子が不思議で楽しかった。自分たちが植えた花を見て、気持ちよく卒業、入学してほしい」と話す。同社社員の正野さんは「最初はにおいが気になっていた子どもも多かったが、活動を通して『地球に優しいことをしている』という意識が芽生えるなど、気持ちや行動の変化が見られてうれしかった。『循環』『食育』について考えるきっかけになれば」と話す。
村山耕一郎教頭は「今回初めての取り組みだった。来年度以降も児童が主体的に関わっていけるよう、コンポスト作りの取り組みを続けていきたい」と意欲を見せる。