中学生・高校生が対象の医療体験セミナー「ジュニアメディカルセミナー」が11月18日、宗像水光会総合病院(福津市日蒔野5)で行われた。
社会貢献活動の一環として病院長の田山慶一郎さんが企画。「福津市や宗像市に住む中学生・高校生の子どもたちが将来、医療従事者を志すきっかけになれば」との思いで2018(平成30)年度から開催し、コロナ禍を挟んで4年ぶりとなった。
第1部では、田山さんが「いのちの話」をテーマに、命の大切さや、医療の歴史、生と死についてなど、医学的な論点から講話を行った。
第2部では治療、検査の体験として、医師や看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、臨床工学技士、理学療法士らが、それぞれのブースで指導。メスや注射器など実際に医療現場で使っている器具や医療機器を使って、ブタの心臓を使った縫合や採血、人工心肺装置操作などの体験を行った。
セミナーに参加した生徒は「命や死について改めて考えるきっかけになった。医療は患者のことを一番に考え、それぞれの役割を果たしていることが分かった。将来医療職に就くために勉強を頑張りたい」と話した。
田山さんは「医療職を志す人材は減ってきているが、とてもやりがいのある仕事。地元を大切にする気持ちを持ちながら、皆さんもこの地域で医療従事者になりたいと思ってもらえればうれしい」と話す。