岡垣町の任意団体「カメレオンのしっぽ」が11月4日、子ども食堂「カメレオン堂」のオープニングセレモニーを行った。
今年2月に設立総会を開き、クラウドファンディングで得た資金を元に店舗を借り、内装や設備のほとんどを自分たちで仕上げたという同店。8月にプレオープンし、夏休み中の子どもたちの居場所づくり事業を始めた。
当日は、子ども食堂で提供するおにぎりとみそ汁を来場者に振る舞った。シンプルに米と野菜、手作りみそを使うことで、「子どもたちに素材本来のうま味や甘み、おいしさを伝えたい」との思いを込めたという。来場者たちは「おいしい」と口をそろえていた。
同団体では今後、子ども食堂などの居場所づくり事業に並行して、地域住民による講座やイベント事業も展開していく方針という。
セレモニーに出席した門司晋岡垣町長は「子どもたちが学校帰りに立ち寄ったり、悩める母親たちに寄り添えたりする居場所づくり事業は、今の子育て世代に最も大切なこと。行政としてもしっかり支援していきたい」と話す。
「カメレオンのしっぽ」代表の西坂風子さんは「この日を迎えられてホッとしている。地域の皆さんにも認めていただけたので、これから自分たちのペースでのびのびとやっていきたい。まずはNPOか一般社団法人化を目指したい」と意気込む。
子ども食堂は火曜・木曜(10時~18時)に開催する。