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宗像で4年ぶり「八所宮御神幸祭・古式大名行列」再開

古式大名行列「白羽熊(しらはぐま)」の様子

古式大名行列「白羽熊(しらはぐま)」の様子

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 宗像市指定無形民俗文化財「八所宮御神幸祭(ごじんこうさい)・古式大名行列」が10月21日、八所宮(宗像市吉留)で4年ぶりに開催される。

行列は朱塗りの「御幸橋(みゆきばし)」を渡って「御仮所(おかりしょ)」へ向かう

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 「八所宮御神幸祭・古式大名行列」は、八所宮の秋季大祭初日に行われる伝統行事。これまではコロナ禍で神事のみの開催だったが、今年は4年ぶりに行列を再開する。

 八所宮では、元々は「御神幸行列」(みこしとそれに伴う行列)のみだったが、18世紀半ばに疫病がはやった際、大名行列も住民から奉納されるようになったと伝わっている。そのため、御神幸行列の間に、古式大名行列を挟む形となっているという。

 古式大名行列の先頭は「御鷹」と呼ばれる木彫りのタカを持った子どもたちで、続いて「御手振(おてふり)」「御刀(おかたな)」「鉄砲」など、さまざまな役目を持った子どもたちが続く。「目付」からはベテランの青年が担当し、「立槍(たてやり)」「白羽熊(しらはぐま)」などが続く。御神幸行列と古式大名行列を合わせて約150人の地域住民が参加する。

 行列は22時に八所宮を出発し、釣川の夜半の澄んだ水をくんで神に供える「お汐井取り(おしおいとり)」を行うため、釣川近くの「御仮所(おかりしょ)」まで「お下り(おくだり)」を行う。神事を終えた翌0時30分ごろ、行列は来た道を帰る「お上り(おのぼり)」を行い、午前2時ごろ、八所宮へ戻る。

 八所宮奉斎会会長の大和英次郎さんは「4年ぶりなので、思い出しながらの準備は本当に大変だが、再開できることは喜ばしいこと。伝統ある御神幸祭と古式大名行列が無事に成功するよう、皆で力を合わせて準備を進めたい」と話す。

 開催時間は22時~翌2時。

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