「鐘の岬活魚センター15周年祭」が9月30日、鐘の岬活魚センター(宗像市鐘崎)で開催される。主催は宗像漁業協同組合。
同センターは、普段の活魚販売や商品開発で、客に寄り添うことを大切にしてきた。同組合副所長の竹浦誠さんは「コロナ明けで人の往来が激しくなってきたので、『お客さまに還元していきたい』という気持ちと、『一般の人や飲食関係の人などに活魚センターのことをもっと知ってほしい』と思い企画した」と話す。
施設内にある大きな水槽で泳いでいる魚を販売する。仕入れは毎日行っており、「鮮度は抜群」と竹浦さん。1匹買いにはなるが、その場で客のニーズに合わせて、三枚おろしなどにも対応する。
当日は「感謝祭」として、宗像の水産物を販売するほか、新商品の案内やキッチンカーによる飲食ブースも用意。竹浦さんは「今回のメインはアナゴ。あまりスーパーに並ばないので、身近に感じられないかもしれないが、宗像でたくさん取れる。おいしいし、使い勝手もよい魚。栄養面でも優秀なので、ぜひ食べてほしい」と話す。飲食ブースでは穴子のかば焼きを販売する。
竹浦さんは「当イベントが活魚センターのPRにとどまらず、客と漁協、漁師がつながる機会になれば。一般の方々にとって漁師は遠い存在に感じるかもしれないが、話してみると気さくで楽しい人たち。ただ魚を取るだけではなく、一緒に取れた稚魚は海に帰すことで資源を守っていたり、ごみを取るためだけに船を出したりすることもある。宗像の海を大切にしている人たち。実際に鐘崎に来て、その存在を身近に感じてほしい」と呼びかける。
開催時間は9時~16時(売り切れ次第終了)。