自家製ドレッシングを製造・販売するドレッシング専門店「野菜畑ドレッシング」(宗像市江口、TEL 0940-36-9205)が「パンのはるきち」横にオープンして1カ月がたった。
店主の大村忠久さんが「パン店のようにさまざまな味が選べるドレッシング店」を目指し、旬の野菜を全国から取り寄せ、素材の味を生かしたドレッシングを作る同店。「今年6月まで粕屋町で営業していたが、自然豊かな場所でドレッシングを作ろうと移転した」と大村さん。宗像産の野菜やしょうゆを使ったドレッシングがあり、知り合いも多いことから、宗像に自宅兼店舗を構えたという。
商品ラインアップは、「味わい赤トマト」「醤油(しょうゆ)フレンチ」「ごま辛ジャン」など約20種をはじめ、福津産夏ミカンを使った「夏蜜柑(みかん)ドレス」(以上、180ミリリットル入り=580円)など季節限定のドレッシングも用意する。
看板商品という「味わい青トマト」(580円)は「摘果した青いトマトで何か作れないか」という「トマトファーム」(大分県玖珠町)の要望を受け開発した。大村さんは「食料やレシピは『味わい赤トマト』と同じだが、不思議な味に仕上がった。お客さんに試食してもらったところ評判が良く、今では一番人気。何でも作ってみないと分からない」と振り返る。サラダ、カルパッチョ、冷製パスタなどさっぱりとした料理に合うという。
14年間食品会社に勤めた大村さんの経験を生かし、個性的なドレッシングを18年間作り続けている。これまで開発したドレッシングは30種以上という。移転に合わせ、ニンジンドレッシング「人参(にんじん)マルシェ」、昆布のうま味が特徴の「こんぶベース」(以上、580円)、「試行錯誤を繰り返し、10年越しの開発だった」(大村さん)と明かす「わびさび抹茶」(680円)なども販売する。
「長期保存すると味が変化するため、賞味期限は2カ月。新鮮なうちに味わってほしい」と大村さん。「1年間で5、6種類のドレッシングを開発したこともあるが、まずは今ある商品を宗像の皆さんに知ってもらいたい」と話す。
営業時間は10時~17時。火曜・水曜定休。駐車場6台。商品は、同店のほか、かのこの里(原町)、あんずの里(福津市勝浦)、オンラインでも販売する。