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宗像で「気候危機を考える市民の会」発足 初の学習会開催へ

「気候危機を考える市民の会」メンバー

「気候危機を考える市民の会」メンバー

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 「気候危機を考える市民の会」が昨年11月、宗像市で発足した。

第3回実行委員会の様子

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 同会は、九州工業大学名誉教授の岡本良治さんが代表を務め、宗像市民10人ほどがメンバーとなり発足。気候変動問題を、より深刻な問題として考える必要があるという認識に基づき、「気候危機」という名称を使う。気候変動の人為起源論については国内外で懐疑論・否定論があるものの、同会ではほぼ確実に人為起源であると考え、懐疑論・否定論への科学的対処よりも、市民への啓発活動こそ、より重要であり、かつ急務であるとの思いから、市民向けの学習会を企画するに至った。

 「今聞きたい!『気候危機』INむなかた」と題した学習会を1月16日、河東地区コミュニティ・センター(宗像市須恵1)で開催予定。当日は、九州大学名誉教授で福岡市科学館元館長の伊藤久徳さんを講師に迎え、気候危機の現状を学ぶ。講演会後には「気候危機の影響を緩和するライフスタイル・循環型社会はどうしたら実現できるのか」をテーマにミニ座談会を開き、宗像市内で子育て中の同会メンバーが実践しているライフスタイルを紹介する。

 代表の岡本さんは「自分は既に高齢者だが、子や孫の世代に気候危機の大きな影響が及ぶことは確実で、『我が亡き後に洪水よ来たれ』という態度ではいけない。私たち市民は気候危機の被害者だが、同時に温室効果ガス増加に部分的に寄与したという意味では加害者でもある。学習会を開くことで、より多くの人に気候危機問題について知ってもらい、自分たちにできることは何かを考えるきっかけにしてもらえたら」と話す。

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