宗像ユリックス(宗像市久原)の「ゆ~ゆ~プール」で6月4日、「おそうじ祭り」が開かれた。
1周200メートルの流水プールのほか、子どもプール、約63メートルのスライダープールから成る同プール。今夏の営業に向け、プール清掃に遊びを取り入れたイベントで子どもたちに楽しんでもらおうと同施設が企画した。
当日は30組100人の家族連れが参加。2チームに分かれ生き物の救出数を競う「生き物レスキュー」のほか、水が入ったバケツをチームでリレーし、大型バケツが満水になるまでの早さを競う「チーム対抗!バケツリレー」、デッキブラシなどで水を流し、落ち葉などを集める「水遊びとブラッシング!」を行った。
生き物レスキューでは、子どもプール内に生息していたヤゴ、アメンボ、オタマジャクシなどのほか、スタッフが放流したアメリカザリガニを手づかみや網ですくいながら救出。持参した虫かごに救出した生き物を入れ、見せ合ったり観察したりする子どもたちの姿が見られた。アメリカザリガニは6月1日から環境省が定める「条件付き特定外来生物」に指定されており、「野外に放流してはいけない」旨についてもスタッフから説明があった。
同施設のアドバイザーを務める東邦レオ(大阪市中央区)の三澤貴大さんは「生き物レスキューでは、アメリカザリガニの新たな規制について周知したほか、バケツリレーは防災教育の意味合いも含むなど、今回は遊びの中にも学びの要素も取り入れた。子どもたちも楽しみながら学んでくれたのでは」と話す。
同プ―ルの今夏の営業は、プレオープン=7月2日・8日・9日、オープン=7月15日~8月31日。今年は7月1日まで、前売り券も販売する。
同施設の鶴田智弘さんは「3年ぶりに再開した昨年は営業も手探り状態で、様子を見ていた方も多かったと思う。今年は人数制限も設けず営業できるので、たくさんの方に楽しんでほしい」と来場を呼びかける。