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福津・花見が丘「フクツリー」が3周年 きっかけは祖母、パン50種そろえる

店主の中村祥吾さん

店主の中村祥吾さん

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 福津・花見が丘のパン店「フクツリー」(福津市花見が丘1、TEL 0940‐72‐4809)が5月8日で3周年を迎えた。

「店内に並べられたバリエーション豊かなパン」

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 宗像出身の店主、中村祥吾さんは「趣味でパンを作っていたところ、いつも祖母がおいしいと言って食べてくれるのがうれしかった。父の実家が現店舗の場所にあり、いずれ土地を譲り受けることが決まっていたため、パン店を開いて祖母孝行ができれば」と、勤めていた食パン専門店を退職し、3年前に店を開いた。

 店名の「フクツリー」には福津の「福」と幸福の「福」をかけ合わせて「たくさんの幸福が訪れるように」という願いと「木のようにしっかり根付いてほしい」という思いを込める。

 名物の食パン「フクツリー・角」(1斤345円)は生クリームとバターを使い、「ほんのり甘い」のが特徴。添加物は使わず、歯が生えそろっていない小さな子どもも食べやすいよう「口溶けの良い食感にこだわっている」という。「老若男女問わずお薦め」と中村さん。メニューはその他、「アボカドのドッグ」(280円)、「クリームパン」(172円)、「クロワッサン」(194円)など、ハード系から総菜パン、菓子パンまで幅広く50種以上のパンをそろえる。

 製造したパンは同店と「ネオラログイン」(宮司浜2)内にある2号店「アンドネオラ」で販売。このほか、「となりのグリル」(花見が浜2)がプロデュースする「クロエとパン」のサンドに使用する食パンや4月にオープンしたハンバーガー店「CALIFORNIA BURGER(カリフォルニアバーガー)」(宮司浜3)のハンバーガーに使うオリジナルのバンズなどを製造している。

 中村さんは「パン職人として修業を積むことなく、祖母孝行がきっかけで始めた店。地域に住むたくさんの方々に支えてもらい3周年を迎えることができた。今後は世話になっている方々へ恩返しがしたい。知識がないからこそ日々勉強と改良を重ねて、来てくれた人に喜んでもらえれば」と話す。

 営業時間は9時~18時。日曜・月曜定休。

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