長崎への修学旅行を1月に控えた赤間西小学校(宗像市土穴)6年生76人が、平和公園(長崎市松山町)に献納する千羽鶴作りを地域住民にも呼び掛け たところ、約500羽が集まった。
同小では平和学習の一環として毎年6年生が長崎を修学旅行で訪れ、平和公園に千羽鶴を献納している。これまでは6年生を中心に全校児童で作ってきたが、今回初めて地域住民にも協力を呼び掛けた。
経緯について、田中七子(ななこ)教頭は「赤間西校区の地域住民には児童の見守りや行事などで日々、世話になっている。平和学習を通して児童も学びが深まり、『地域の思いが込められた折り鶴も一緒に献納できれば』とお願いした」と話す。
11月には6年生の代表4人が折り方の説明も添えた手作りのポスターと折り紙を持って赤間西コミュニティセンター(三郎丸5)を訪れ、協力を依頼した。快諾した同施設が同地区広報誌やホームページで呼び掛けたところ、多くの利用者や職員が賛同し続々と折り鶴が出来上がった。近くの障がい者施設からも多数集まったという。同地区の事務局長、大野博さんは「予定よりも多くの折り鶴を集めることができた。折り鶴が献納されるのを楽しみに待つ住民も多い。献納後、また報告してくれたら」と期待を込める。
折り鶴は全校児童、地域住民の協力で合計2000羽以上集まった。今後は修学旅行に向けて代表4人を中心に千羽鶴に仕上げていく予定だという。
児童らは「自分たちが用意した折り紙の数より多く集まっていて驚いた。長崎に皆の思いを届けられたら」と抱負を話す。