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岡垣・波津海岸にカフェ「ラ・マドレーヌ」 地域福祉の活性化目指す

店内カウンターに立つ支援員の山根剛暁(まさたか)さん

店内カウンターに立つ支援員の山根剛暁(まさたか)さん

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 就労支援施設利用者が社会参加することを目的としたテイクアウト専門カフェ「ラ・マドレーヌ」(岡垣町原)が4月28日、岡垣の波津海岸沿いにオープンした。

「ラ・マドレーヌカフェ」の外観

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 カフェを運営するのは多機能型事業所「てのビレッジ」(手野)。「生活介護事業」と「就労継続支援B型事業」の2つを一体的に行うことで、個別支援計画を基にした支援サービスの充実を図り、地域福祉の拠点として地域に開放された社会福祉施設になることを目指している。

 今回はその取り組みの一環として、施設利用者の社会参加を視野に入れたカフェを開いた。「誰でもなるべく簡単に作れるように」と、考案したのはホットサンドのメニュー。簡単なメニューとはいえ、店頭に立つのはカフェ経営経験のない「てのビレッジ」の支援員たち。「普段の業務とは全く違った作業も多く、営業を始めた今でも試行錯誤の毎日」と、支援員の大見結(ゆい)さんは話す。

 カフェで提供するのは、ランチとしても軽食としても取り入れやすいホットサンドと、写真映えもするレモネードを中心としたドリンク。一押しメニューの「バタフライピーレモネード」は、ハーブの一種であるバタフライピーの茶葉から抽出した青色のハーブティーに、蜂蜜たっぷりのレモネードを入れることで色鮮やかな紫色のグラデーションに変わるのが特徴。メニューは全て、「テイクアウトしてそのまま海岸沿いで景色を見ながら食べられるように」と、持ち歩きやすさにも配慮した。5月下旬からはソフトクリームの販売も始める。

 大見さんは「今はまだラベル貼りや掃除などの軽作業のみを施設利用者たちにお願いして、店内業務に関しては支援員が中心となっているが、将来的には施設利用者も店先で活躍できるような環境を整えたい。地元の人にはもちろん、観光に来た人たちにも気軽に立ち寄ってもらい、たくさんの人に知ってもらうことで、施設利用者たちのスムーズな社会参加にもつなげていけたら」と先を見据える。

 営業は金曜・土曜・日曜の10時~15時。駐車場10台。

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