ゆめマート福津店(福津市中央6)の駐車場でハンバーグやハンバーグ弁当を販売するキッチンカーの「ミネバーグ」が11月1日で3周年を迎えた。
同店はフランス料理店で料理人をしていた嶺一摩さんが、軽バンのキッチンカーでスタート。「ハンバーグは仕込みに手間がかかり、キッチンカーでハンバーグを展開する店が少ない。ライバルが少ないから挑戦してみようと思った」と嶺さんはオープン時を振り返る。オープン当初は「ベラノッテ」という店名で営業していたが、客の間で「嶺さんのハンバーグ」という店主の名前が浸透し、徐々に「嶺バーグ」と呼ばれるように。覚えてもらいやすい店名にしたいと思い「ミネバーグ」へと変更したという。
同店はハンバーグ単品のほか、ハンバーグ弁当を展開。弁当のハンバーグにトッピングするソースは「デミグラスソース」「おろしポン酢」など定番のものから、季節に合わせて展開する「ビーフシチューソース」「スープカレーソース」など数種類をそろえる。客のリクエストで新しいソースを開発することもあるという。「ソースはフランス料理時代の経験が生きている。フランス料理時代に鍛えた甘さ、辛さなど、うまみのバランス感覚を生かし、自分が納得した味しか商品化しない」とこだわりを見せる。「ソースの中には1年半かかったものもある。自分が感動した味じゃないと、お客さまは感動しない。だからソースへのこだわりは譲れない」とも。
現在のキッチンカーは軽バンからトラックのスタイルに変わり、トラックには「美味(おい)しくなければ全額返金保証」というキャッチコピーを書いている。「とにかく店の存在に気づいてもらって、食べてもらうきっかけを作りたかった。インパクトのあるキャッチコピーを書いた」と嶺さん。このキャッチコピーに誘われ「おいしくなかったら返金します」と言って目の前でハンバーグを食べた客もいるという。「目の前でハンバーグを食べ、一度支払った1,000円を下げられたことがあった。味に納得いかなかったのかなと思ったら、『おいしいからこの価値に相当する金額を払い直す』と言って追加料金を置いていったお客さまがいた。今まで返金したことはない」と笑顔で語る。
現在はハンバーグとソースの冷凍パックの通販も展開。その他、カレーを展開する構想もあるという。「これからも自分が感動できるメニューを開発していきながら、キッチンカーの台数を増やし、カレーをメインにした『ミネカレー』も展開したい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~20時。水曜定休。