岡垣の古民家カフェ「ヤマグチ商店」(岡垣町中央台2)がオープンして10月28日で半年がたった。
4月28日にオープンした同店は、築100年以上経つ古民家で食事やスイーツ、ドリンクを提供している。店主の山口健吾さんと妻の優佳さんは以前、介護の仕事に携わり、古民家のデイサービスを営む予定で現在使っている古民家と出合ったという。
「本当はデイサービスを2人でやろうと思い、いろいろな物件を探す中、この物件に出合った。雰囲気と縁側が気に入り、この物件にしようと思ったが、デイサービスには向かない物件だった」と健吾さんは当時を振り返る。「しかし、妻は『いつかはカフェをやりたい』という夢を持っていたので、じゃあ古民家で実現しようと思い、方向転換した」。老朽化していた箇所は夫婦で修復。夫婦共に好きな骨董(こっとう)品で食器をそろえ、店内は古民家の木のぬくもりを感じる雰囲気に仕上げた。昭和を感じさせるテレビや看板などを飾り付け、レトロな空間を演出。店名はそのレトロな雰囲気に合わせて名付けたという。
同店のコンセプトは「気軽に夫婦に会いに来る近所の家」。「もともとプロの料理人ではないので、まずは気軽に私たち夫婦に話をしに来てくれるような、気軽に訪問してもらえるカフェにしようと思った」と話す。
食事のメニューは優佳さんが担当し、家庭菜園で採れた野菜や地元のものを使うよう心がけているという。「体にいいものを提供したい」という思いで酵素やかすを用いたメニューを用意している。スイーツメニューは健吾さんが担当し、手作りしている。「自分がおいしいと思うものを提供できるよう、日々研究している」という。
「地元の人たちが集まり、地元に愛されるカフェでありたいと思う。料理の提供以外にも、古民家を生かし人が集まるコミュニティーとなるような取り組みなども考えていきたい」と今後への思いを語る。
営業時間は11時~16時。日曜・月曜定休。