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福津・唐津街道畦町宿保存会が10周年 畦町宿祭りも3年ぶり開催へ

唐津街道畦町宿保存会の岩熊徹会長

唐津街道畦町宿保存会の岩熊徹会長

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 福津市の唐津街道畦町宿保存会が10周年を迎え、10月22日・23日の2日間、3年ぶりに「畦町宿祭り」を開催する。

今回の祭りのために手作りした「駕籠」

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 同会は2012(平成24)年5月、33人で設立。現在の会員はおよそ160人。地域の自然環境を大切にした「ほっとするまち畦町」づくりに取り組んでいる。同会が行う最大のイベントが「畦町宿祭り」。毎年10月に開催し地域イベントとして定着してきたが、コロナ禍で2年間中止となり、今年は3年ぶり8回目の開催となる。

  前夜祭として22日19時から、畦町公民館(福津市畦町)で津軽三味線やバンドの演奏などを行うほか、おでんの店や野菜の店が出店。夜の水族館も開館する。

 本祭は23日9時に開会。中央舞台で保存会10周年記念式典と龍神太鼓の演奏があり、続けて民謡や合唱、福津民話劇団による「ガマの油売り」など、さまざまな出し物を行う。「バンコ市」ではおよそ30店舗が出店し、畦町で採れた野菜、畦町産そば粉を使った生そば、たこ焼きや菓子などの食べ物、ハンドメードの雑貨などを販売する。子ども広場(10時~12時30分)では、ミニSLや風船アート、火おこしなど、子ども向けのイベントを用意。今回初の企画として、かつて畦町宿を行き交った「駕籠(かご)」に乗る体験プログラムも無料で提供。駕籠は保存会のメンバーが手作りしたもので、小学校低学年までが対象。

 同会の岩熊徹会長は「畦町には『お接待』精神という、客をもてなす心が残っている。感染症対策のために祭り名物の『タブ』や『たまごフワフワ』は出せないが、来てくれた方々に少しでも宿場ならではの楽しさを味わってほしいと思い、今年は手作りの駕籠を企画した。保存会としても10年の節目に当たるので、畦町の人の和やかさに触れ、畦町の魅力を多くの方に知ってもらい、次世代へつないでいけたら」と思いを話す。

 駐車場は畦町公民館など4カ所に用意。23日のみ、福間駅からシャトルバスも運行する。

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