宗像大社(宗像市田島)で10月1日~3日、五穀の豊穣と海上安全、大漁を感謝する祭り「秋季大祭」が行われる。
大祭は年に1度、宗像大社を構成する沖津宮(沖ノ島)、中津宮(大島)、辺津宮(田島)に祭られている三女神が辺津宮に集まる神事で、10月1日の海上神幸「みあれ祭」で始まり、2日は流鏑馬(やぶさめ)神事や市町村無形民俗文化財指定の「主基地方風俗舞」、「翁舞」の奉納、3日は祭を締めくくる祭典として「高宮神奈備祭」が行われる。
沖津宮と中津宮それぞれのみこしを載せた2隻の御座船と、地元漁師が漁船団を組んで大島港から神湊(こうのみなと)を目指して海上パレードを行う「みあれ祭」。漁師団は大のぼりや大漁旗をはためかせ、一団となって海を進む光景は宗像の秋の風物詩となっている。2020年と2021年はコロナ禍で船団の参加は中止となり、御座船のみで行われた。見物客も制限されたが、今年は120~150艘(そう)の船団が参加予定で、見物も可能になるという。
2日、3日に執り行われる神事も2020年と2021年は中止や、神職と奉仕関係者のみで行われていたが、今年は例年通り行われる予定で、境内には露店も出店する予定。
宗像大社権禰宜(ねぎ)の黒神直豊さんは「3年ぶりに、みあれ祭に始まり、2日の例祭、そして3日の高宮神奈備祭へと、以前のような形で斎行できることは大変喜ばしく、神様が一番お喜びになられているのでは」と思いを語る。
各式典の時間などはホームページで知らせる予定。