宗像市石丸に12月1日、「足育」に力を入れた「児童発達支援らびっと」(宗像市石丸2)がオープンした。
施設を運営するのは、宗像市で訪問オーダーインソールを製作している「足の専門家フィルフィート」。施設オープンのきっかけについて、フィルフィート代表の宮尾勇樹さんは「発達障がいをも持つどもたちは、足のアーチが形成されにくい傾向にある。そして、多くの保護者からきめ細やか療育を行う施設を求める声を聞いた。そこで、足の専門家として自分にできることがあるのではと考えた」と話す。
施設の建物は古民家を改装したもの。1階は木の温もりあふれる広々とした療育スペースとなっており、木製の大型遊具や手指を使うおもちゃなど、さまざまな用具をそろえ、小集団の療育と個別支援を行う。2階は飛び石遊びやトランポリン、ボルダリングなどを用意、体全体を使ったダイナミックな動きができる空間となっている。他に、足のマッサージやストレッチをはじめ、足指じゃんけんや足指で物をつかむ遊びなど、足を使ったプログラムも多数用意する。
きめ細やかな児童発達支援を実現するため、1日の定員は10人までとし小集団での療育を重視。同時に1対1の個別支援に力を入れ、子どもたち一人一人に合わせたプログラムを行う。今後について、宮尾さんは「早期から足育のアプローチを行うことによって、子どもたちの発達を支援していきたい。そして子どもたちから『らびっと』に行きたいと言ってもらえるような施設を目指したい」と話す。