福間海岸の観光ステーション横に「海のパン屋 バム」(福津市西福間3、TEL 080-7896-7295)がオープンして1カ月がたった。
以前は、店主の山崎(やまさき)佳代子さんがカフェ「さくら」を開いていた同店。福間海岸の入り口にあることから夏場は海の家としても親しまれてきたが、コロナ禍に続き、昨夏2人目を出産したことから、佳代子さんは「一時は店を手放すことも考えた」と振り返る。夫の滉(こう)さんの退職も重なったことから夫婦で話し合い、季節を問わない「パン屋」として再出発することを決意。パン作りは滉さん、店頭には佳代子さんが立ち、夫婦で切り盛りすることになった。機械を置くための増築など準備期間を経て、4月29日にオープンした。
「毎日安心して食べられる『街のパン屋』」がコンセプト。商品は「あんパン」「クリームパン」(以上130円)、「くるみロール」(90円)、食パン(280円)などのほか、総菜パンも用意する。滉さんは和菓子店であん作りをしていたことから「菓子パンが得意」と話し、自家製の粒あんは、5、6時間かけて製造。甘さ控え目で、甘いものが苦手でも食べやすいよう仕上げているという。「卵アレルギーの子どもたちにもあんパンを食べてほしい」という思いから卵不使用のあんパンも作る。併せて、佳代子さんがカフェでも販売していた「生乳ソフトクリーム」(350円)やドリンクも販売。
「長女が保育園に入園できず、2人の娘たちと共に店に立つことも多い」と佳代子さん。「お客さまにも助けてもらいながら店を開けることができている。同じような子ども連れにも優しい店を目指していきたい。福間海岸に来た時には、ぜひ寄ってもらえれば」と来店を呼びかける。
営業時間は9時~18時(無くなり次第終了)。