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福津・勝浦にコミュニティーカフェ「いな屋」 店内に「暮らしの保健室」も

杉本みぎわさん(左)と中村慈恵さん(中央)、真大さん(右)夫婦

杉本みぎわさん(左)と中村慈恵さん(中央)、真大さん(右)夫婦

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 福津の勝浦浜近くに5月19日、コミュニティーカフェ「いな屋」(福津市勝浦)がオープンした。

店内の様子。真大さんが作るレザークラフトも並ぶ

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 店主の中村慈恵(よしえ)さんと真大さん夫婦が歌、レザークラフト制作、ウインドサーフィンなど趣味が多いことから、「同じ趣味を持つ人が集える拠点を作りたい」と開いた。併せて、慈恵さんの母、杉本みぎわさんは店内で「暮らしの保健室」を開設。杉本さんは看護師として訪問看護をライフワークとし、さまざまな困り事を相談できる同事業を市外で行っている。「勝浦は福津市の中でも高齢化率が高く、一人暮らしの高齢者も多い。経験を生かし、この地域に貢献したいと考えた」と話す。

 敷地内には長年空き家だった母屋と稲を保管する納屋があり、納屋をリノベーションして店を開いた。店名は同地域の住民が納屋のことを「稲屋(いなや)」と呼んでいたことが由来だという。

 メニューはバランスのいい食事をするための食材7品目「まごわやさしい」を取り入れた地産地消のランチプレート(1,300円)や自家製パンとスープのセット(760円)。このほか、手作りの日替わりスイーツやドリンクなども用意。真大さんは本業があることから、店は主に慈恵さんと杉本さんが切り盛りする。

 母屋は解体し更地にした後に新居を構え、勝浦に移り住んだ中村さん夫婦。今後は営業日外に勝浦浜でのSUPスクールやレザークラフト教室、ゴスペルなど夫婦の趣味を生かしたワークショップを行うほか、レンタルスペースとしても開放する予定だという。「さまざまな年代の方が集える拠点にしたい。勝浦の一員として、カフェを中心に地域全体を元気にしていくことができれば」と慈恵さん。

 杉本さんは「地域の方にも足を運んでもらえれば孤食を防ぐこともできる。体調や健康、介護のことなど、ちょっとしたことでも気軽に話しに来てほしい。地域の子どもたちの相談の場所や学びの場としても活用していくことができれば」と抱負を話す。

 営業は木曜・金曜・土曜の11時~16時(カフェは14時まで)。

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