宗像・三郎丸に「オノマトペファクトリー.」(宗像市三郎丸4、TEL 090-5935-9480)の工房兼展示スペースがオープンして1カ月がたった。
「陶芸作品に触れたり陶芸体験をしたりする中で、『ドキドキワクワク』などのすてきな『オノマトペ』を生み出したい」という思いから、屋号を「オノマトペファクトリー.」と名付けた陶芸作家のウエジマカズヤさん。高校の部活動で陶芸部に入部したことをきっかけに陶芸の面白さを知り、長年、仕事の傍ら、陶芸を続けてきた。40歳を目前に「自分が本当にやりたいことに向き合いたい」と陶芸に専念することを決意。3年かけて現在の工房の場所を見つけ、古民家を自ら改装し、工房兼展示スペースとしてオープンした。
「つや消しの白」を基調とし、差し色に水色を使った作品を多く制作するウエジマさん。「シンプルだが形が面白く、見てニコッとしてもらえる作品を作りたい」と話す。表現に合わせて「ろくろ」も使うが、基本的には手びねりで制作する。器やアクセサリー、カトラリー、一輪挿し、オブジェなど、さまざまな種類の作品があるが、用途よりも「まずは自分が作っていて楽しいものを作る」ことをモットーに制作しているという。
出張陶芸体験の講師も務め、大人向けに加え子ども向けの講座も用意する。作るものを指定せず「ワクワクした気持ちを形にしよう」をコンセプトに、その時の気持ちのままに表現してもらうことを大切にしているという。今後は工房でのワークショップも計画している。
ウエジマさんは「陶芸を通して、子どもから大人まで多くの方に『ワクワクドキドキ』してもらえたら。『焼き物だから器』という概念にとらわれず、異素材とコラボするなど、陶芸の枠を超えた新しい作品作りにも挑戦していきたい」と抱負を語る。
展示スペースは火曜・木曜・土曜にオープン。営業時間は11時~16時。イベント出店などで臨時休業の場合もある。