「海の道むなかた館」(宗像市深田)で12月4日、「出張!JALお仕事講座inむなかた」が開催され、市内の児童ら約80人が参加した。
講師を務めたのは福岡空港で働く日本航空(JAL)グループの「グランドスタッフ」「グランドハンドリング」「航空整備士」「貨物スタッフ」。参加者はそれぞれの仕事内容についてクイズや映像、体験を通じて学び、理解を深めた。
このうち、「グランドスタッフ」の講座では搭乗手続きの方法や手荷物に付けるタグについて学習。グランドスタッフが実演の後、タグの取り付け体験も行った。「グランドハンドリング」の講座では、飛行機の周りで働く職員の仕事についてクイズ形式や映像で紹介。預けた手荷物がどのように機内まで運ばれるかを学ぶため、空港内のベルトコンベアに乗せられた手荷物目線の映像が流されると参加者は興味深く見入っていた。タグの取り付けの実演や、手荷物が運ばれる映像では宗像のキャラクター「テンちゃん」のイラストが描かれたスーツケースが使われるなど、講座は宗像市とJALがコラボレーションした内容。最後に着ぐるみのテンちゃんが登場すると、児童らから歓声が上がった。
参加した赤間小4年の女児は「面白かった、飛行機に乗ったことがなかったが乗ってみたくなった」と笑顔で話し、保護者からは「手荷物が運ばれる様子は普段見ることができないので勉強になった」という声が聞かれた。
宗像市とJALは2017(平成29)年、地域活性を目的に包括連携協定を結び、昨年はグランドスタッフが宗像大社の巫女(みこ)として勤務するなど人材交流を行っている。
JALスカイ九州地域事業推進室の千代丸彩夏さんは「コロナ禍でなかなか旅行に行けていないと思うが、第一玄関として空港の魅力を伝えたかった。講座を通して飛行機に興味を持ち、空港に遊びに来てもらえれば」と期待を込める。