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宗像市、産後ケア事業を大幅リニューアル 産後ケアをもっと身近に

産後ケアパスポートの申請は市役所子ども家庭課21番窓口へ

産後ケアパスポートの申請は市役所子ども家庭課21番窓口へ

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 宗像市が4月、産後ケア事業を大幅にリニューアルし、デイサービスやアウトリーチ(居宅訪問)など産後ケアの種類を増やし、申請期間や利用期間も利用者が使いやすいように改定した。

母子手帳を持参し窓口で利用登録

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 産後ケア事業は、出産後、産科や助産院等で宿泊や日帰り、自宅で保健指導や育児指導などが受けられるサービス。休息や食事の提供、助産師等による実践を交えた授乳の仕方や乳児の世話へのアドバイスなどを行い、安心して育児ができるようにするのが目的。宗像市では1999(平成11)年に産後ケア事業を始め、種類はショートステイ(宿泊)のみだった。年間の利用者が1人ほどと少なかったがコロナ禍で利用者が増え、さらに母子保健法の一部を変更する法律が4月1日に施行されたことを受け、今回の大幅改定となった。

 ケアの種類として、短時間でもケアが受けられるようにデイサービスを、産科や助産院等へ出向くことが大変な場合でも利用できるようアウトリーチ(居宅訪問)を、それぞれ増やした。申請期間を妊娠32週から子どもが1歳になる前日までに延長し、利用期間も出産後から子どもが1歳になる前日まで延長。経産婦でも利用できるようになった。利用できる施設も増やし、宗像市内3つの産科と4つの助産院、福津市の2つの産科と1つの助産院が利用可能となった。

 同市子ども家庭課の職員は「今回のリニューアルで、産後ケア事業が利用者にとって使いやすいものになれば。産後、いざケアが必要になってから申請の手続きをするのはとても大変なので、妊娠中から申請して、産後ケアパスポートを手元に置いてほしい。頼りになる産科や助産院があること、困ったらケアが受けられることを広く知ってもらえたら」と、産後ケア事業の普及に向けた意気込みを見せる。

 産後ケア事業を利用するには、市役所子ども家庭課の窓口で事前の利用登録が必要。手続き完了後、産後ケアパスポート(産後ケア事業利用決定証明書)を郵送する。産後ケアパスポートを受け取った後に利用したい施設へ電話等で予約。利用料金は施設へ直接支払う。

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