「むなかた環境フェスタ」が11月23日、メイトム宗像(宗像市久原)で開催された。主催は宗像市環境団体連絡協議会。
同団体会長の前田秀敏さんは「『環境』をキーワードにつながった団体や企業が参加しているが、参加団体の多くが後継者不足に悩んでいる。イベントで環境保全や改善に取り組んでいる企業・団体の活動に触れ『自分もできる、参加できる』と思ってもらえたら」と話す。
当日は、さまざまな面から環境に寄与する取り組みを行う25の企業や団体が参加。体験や展示を通して、市民の暮らしの中の「環境」について啓発した。「宗像の環境を考える会」は、市内3カ所の水道水の飲み比べを行う「水道水の利き水体験」コーナーを設置した。参加した女性は「微妙に味が違って驚いた。参加者それぞれ『おいしい』と感じる水が違うのが面白かった」と話す。
このほか、ヤマト運輸やエフコープ生活協同組合による環境クイズ、「むな猫」による地域猫活動紹介、地域コミュニティーによる活動紹介なども行われた。来場者の一人は「『宗像アサギマダラの会』の展示を見て、チョウが短期間で大移動していることに驚いた、人間の移動よりすごい」と驚きの表情を見せていた。
宗像市環境課による「服の交換会」に参加した女性は「子ども服はすぐに小さくなって着なくなるが、捨てるのはもったいないし、売るのも面倒なので、こちらに参加した。体験会や展示でいろいろ学べてよかった」と笑顔を見せる。
宗像市環境課の田中昇平さんは「気持ちが変わると行動が変わる。環境への意識をもってもらえたら」と話す。