宗像市が10月30日、自走式「災害用トイレカー」をお披露目した。
宗像市が重点施策として掲げる「安心して暮らせる災害に強いまちづくり」の一環。大規模災害時に清潔で安心してトイレが利用できる衛生環境を確保することを目的としている。市によると、自走式の災害用トイレカー導入は福岡県内で初めてという。
トイレカー内部には、男子用・女子用トイレ、オストメイト対応設備、おむつ交換台、車いす用リフトなどのバリアフリーに対応した多目的トイレを備える。汚水タンクは960リットル(約1000回分)、浄水タンクは700リットルを搭載し、プールなどから浄水器による注水が可能。事業費は約2,300万円。
この日は、宗像市役所でお披露目会を行い、伊豆美沙子宗像市長と宗像市キャラクター「テンちゃん」が出席。車いす用リフトを実際に動かすデモンストレーションを行った。
10月に「いせきんぐ宗像」で開催された東郷小学校の運動会や、11月1日・2日に宗像ユリックスで開催された「宗像フェス」では、臨時トイレとしてトイレカーを実験的に設置した。
宗像市危機管理課の森由紀子さんは「運動会では小さな子を持つ保護者が多く活用したと聞いている。今後は、トイレカーを導入している他市町村と相互の応援協定の締結や、国の災害対応車両への登録を行う予定」と話す。