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宗像・徳重の会社外壁にウオールアート 公募した子どもたちの絵を基に 

ウオールアートワークショップの様子

ウオールアートワークショップの様子

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 ウオールアートワークショップが9月7日、森田設備開発(宗像市徳重)で行われた。主催は宗像現代美術展実行委員会。

作業する学生たち(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)

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 毎年10月に「みあれ芸術祭」を主催している同団体では今年4月、地元の子どもを対象に「海の生き物」の絵を募集し、作品482点の応募があった。その中から「ウオールアートプロジェクトチーム」(九州産業大学造形短期大学部、ブーヴィエ・エミリオ・蓮、宗像市文化協会)と専門家による選考を経て、最優秀賞8点と入選64点を選び、同社の外壁やシャッターに描くウオールアートに採用することとなった。

 当日は、地元の子どもたちが外壁やシャッターに直接絵を描くワークショップを行った。九州産業大学造形短期大学部の学生などがあらかじめ輪郭を描き、子どもたちは完成図を見ながら色を塗っていった。

 最優秀賞を受賞し、シャッターアートに作品が採用された小学2年生の溝俣日比希さんは「自分の絵をみんなに描いてもらえたのはうれしかった。親戚や友達にも見てもらいたい」と笑顔を見せる。

 子どもたちの絵のほか、大通りに面した一番広い壁面には、同短大部の黄禧晶(ファン・ヘジョン)教授の原案を基に、同校の学生約30人が「森の象たち」(仮題)を描いた。15年以上前、当時の同社社長の名前に「象」の字が入っていたことから、地元大学生が「象」の絵を描き、絵がなくなった今でも地元住民から「象の会社」として親しまれているというエピソードを基に、象が飛び出してくるようなトリックになっているほか、塗り替え前の外壁デザインを一部採用している。宗像市在住で高校生アーティストのブーヴィエ・エミリオ・蓮さんもシャッターアートに参加した。

 壁面を提供した同社専務の森田康孝さんは「およそ15年ぶりに象の絵が復活したことがうれしい。このウオールアートが話題となって、みあれ芸術祭、宗像が盛り上がれば」と期待を寄せる。

 ウオールアートは「みあれ芸術祭」が開幕する10月1日に公開する予定。

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