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宗像で銀行の仕事体験イベント 小学生20人が参加

1億円分の札束を抱きかかえる児童

1億円分の札束を抱きかかえる児童

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 宗像市内の小学生が銀行業務について学ぶ仕事体験イベントが9月7日、福岡銀行赤間支店(宗像市土穴1)で行われた。

銀行の仕組みについて講義を受ける様子

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 宗像市が小中学生を対象に行うキャリア教育プログラム「むなかた子ども大学」の一環。銀行内で行うのは今回が初めて。福岡銀行宗像支店副支店長の竹村昌芳さんは「セキュリティーや設備の面から支店外に持ち出せる物に限りがあるため、今回初めて行内での開催を企画した。リアルな体験を通して、子どもたちが銀行員の仕事をしたいと思うきっかけになれば」と話す。

 当日は、宗像市内に在住する小学生1~6年生20人と保護者が参加。銀行の仕組みや福岡銀行について学んだ後、行員が「銀行員の基礎」と称する電卓早打ちと、紙幣の枚数を数える「札勘(さつかん)」に挑戦した。赤間小学校3年の阪田奈々葉さんは「早くできなくて悔しかったが、本格的で楽しい」と話す。

 子どもたちはその後、通帳発行や加算機操作など実際の銀行業務を体験。1億円分の札束やATMの裏側を見学する際は、参加した小学生だけでなく保護者からも驚きの声が上がっていた。実務体験の後には、すごろくを使った「投資ゲーム」を行い、資産管理についても学習した。

 日の里西小学校3年の衛藤穂乃佳さんは「1億円は重かった。重たいお金を運ぶ銀行の仕事は大変だなと思った」と振り返る。保護者は「子どもの将来の選択肢を広げるために今回の講座に参加した。いろいろな仕事を体験してほしい」と話す。

 宗像市では12月13日、「むなかた子ども大学 メインキャンパス」を開講する。今年は「医療従事者コース」「サステナファッションコース」など23コースを予定している。参加児童はグローバルアリーナでの開講式の後、同施設か福岡教育大学に分かれ講義を受ける。宗像市地域教育連携室の占部真珠アイリーンさんは「講師や行政など多くの人が協力して開講へ向け準備を進めている。2次募集もあるので、1次募集で落選しても再度申し込んでもらえたら」と呼びかける。申し込み締め切りは9月30日。

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