
鉄道イベント「赤西(あかにし)鉄道展」が9月6日・7日、赤間西地区コミュニティ・センター(宗像市三郎丸5)で開かれる。
鉄道を通じて赤間西地区を盛り上げようと、鉄道好きの同地区住民やその仲間を中心に企画した同イベント。きっかけは、昨年同施設の事務局長に就任した尾曲昌和さんが宗像市地域教育連携室の職員から鉄道展の開催を提案されたことだったという。
「当地区は小中一貫コミュニティ・スクール『城山学園』の中で赤間・吉武地区に比べると歴史が浅いと思っていたが『JR赤間駅がある』との指摘を受けた。今までにない企画をやってみたいと思い、鉄道を推していこうと思った」と尾曲さん。
JR赤間駅は1890(明治23)年、九州鉄道(国鉄・JRの前身)の「博多~赤間」の開通により開業。宗像市によると同地区は旧国鉄や製鉄所の社員が多く住む「鉄鋼団地」といわれている土地だったという。同地区や近隣に住む鉄道愛好家などから鉄道グッズやジオラマなどの提供を受け、昨年11月、「赤間西コミュニティまつり」の会場の一角で鉄道展を開いたところ好評だったことから、今回、単独で開催することになった。
イベントでは、鉄道模型走行やジオラマ展示のほか、「新王様もけい」(福岡市博多区)によるミニジオラマ、ミニ電車作りのワークショップ(有料)、鉄道部品展示、塗り絵やプラレールなどのキッズスペースを用意。今年4月~6月に同施設が開催したJR福間駅~JR海老津駅を撮影対象区間とした鉄道写真コンテストの入賞作品を展示するほか、JR赤間駅や平成筑豊鉄道などの協力の下、ポスターなども掲出予定。会場入り口には手製の切符を配布する「改札」も設ける。
尾曲さんは「コミセンを利用したことがない赤間西地区の方もいると思うので、たくさんの人に足を運んでほしい。鉄道好きな人は、鉄道の話で盛り上がってもらえたら」と話す。
同イベント実行委員の一人で当日、自身が制作したジオラマを展示する長谷川正憲さんは「伝統あるJR赤間駅だが、近年は電車の停車本数が減っている。家族皆で遊びに来ることで鉄道に興味を持ってもらい、JR赤間駅を利用するきっかけになれば」と話す。
開催時間は10時~17時(入場受け付けは16時30分まで)。入場無料。