
「宗像満喫周遊バス」が現在、期間限定で運行している。
宗像市では、市内の駅から観光地までの二次交通が課題だったことからJR赤間駅と市内の観光地をつなぐ無料周遊バスを昨年度、期間限定で初めて運行。期間中、延べ4000人が利用した。宗像市が実施したアンケートによると、約7割の利用者が「有料でもまた利用したい」と回答したことから、本年度は運賃制を導入し、有料での運行に踏み切った。
運行ルートやダイヤも見直し、停留所の数を昨年度の6カ所から11カ所へと増加したほか、便数も拡大した。本年度はより周遊性の向上につながるように、JR赤間駅北口を出発し市内北部を数周して同駅に戻るルートを設定。宗像大社、道の駅むなかた、鎮国寺に加え、メルキュール福岡宗像、玄海旅館などの宿泊施設、飲食店付近、カナディアンキャンプ乗馬クラブなどのアクティビティー施設にも停車する。
期間中、一日乗車券を提示した人を対象に、宗像大社神宝館の拝観料が200円引きになるほか、道の駅むなかたで使えるクーポン配布、市内飲食店での割引などの特典も用意する。
宗像市産業政策課の藤江香凜さんは「どうすればより快適に宗像を巡っていただけるかを試行錯誤しながら運行ルートやダイヤを考えた。多くの方にご利用いただき、宗像の自然、歴史や食に触れていただけたら。運行期間中は、『あなご茶漬け』『あなごちゃん祭り』などグルメイベントも開催している。参加店周辺にも停車するため、『食のまち宗像』も味わってほしい」と話す。
運賃は、大人=300円(一日乗車券は800円)、子ども(小学生以下)=150円(同400円)、幼児は無料(同伴者1人につき2人まで)。土曜・日曜・祝日のみ運行。10月26日まで。