
音楽を通じた脳の活性化を目的とした取り組み「ピアノ de 脳活」の体験会が6月11日、宗像ユリックス(宗像市久原)行われた。
同プログラムは、2003(平成15)年に長野県松本市で生まれた実年世代向けの音楽特化型の生涯学習講座で、ピアノ演奏を通して認知症予防や心身の健康づくりを目指す。宗像市では今回が初の開催となった。
当日は、「青春のあの曲をもう一度弾きたい」「憧れの一曲にチャレンジしたい」という参加者らが講師の指導の下、和やかな雰囲気の中で鍵盤に向かう姿が見られた。参加者の最高齢は93歳。レッスンではピアノの演奏に加えて、音楽に合わせた脳活体操も行い、参加者から笑顔がこぼれた。
講師の望月玲子さんは「長野県を中心に20市町村、500人以上が参加する講座。60代以上の参加者が中心で、初心者からブランクのある人まで幅広く受け入れており、『楽譜を見て、音を聞き、両手を別々に動かす』というピアノ演奏が、脳内の血流を活性化し、認知症予防やストレス軽減、健康寿命の延伸に効果的だと注目されている」と話す。
宗像教室の講師、吉田英里子さんは「宗像の実年世代の方に、音楽を通して心も脳も元気に、笑顔の毎日を送ってほしい。同じ趣味の仲間と余暇を楽しみたい、新たな生きがいの場として参加してもらえたら」と呼びかける。
宗像教室の受講料は、月2回のグループレッスン(60分=月額4,950円)、個人レッスン(40分=同6,050円)。入会金は5,500円。
今後の開催は、6月23日(メイトム宗像)、同26日(自由ヶ丘地区・コミュニティセンター、吉田内科クリニック)を予定。予約は吉田ピアノ教室(TEL 090-1363-6865)で受け付ける。