
「多胎交流会&お譲り会」が6月11日、グリーンコープふくつ店(福津市日蒔野6)の地域交流スペースで開催された。主催は一般社団法人「tatamama(タタママ)」(福岡市中央区)。
双子の母親である牛島智絵さんが2023年に創設した同団体は、双子、三つ子などがいる多胎世帯の交流会や、多胎プレファミリー教室、妊娠~産後3カ月を支援するピアサポーター養成講座、シンポジウムなどの開催、行政や企業と連携した多胎支援など多胎育児に関するさまざまな活動を展開している。
今回の交流会は、志免町~宗像市エリアを担当する同団体理事の廣政久仁子さんが企画した。廣政さんは小学1年生の双子の母親で古賀市在住。約20年間の保育士経験があり、現在は保育養成校の講師やベビーシッターなどで保育に携わっている。コロナ禍で出産し、孤独を感じたり、ベビーシッターや産後ヘルパーなどの支援が得られなかったりした経験から、同じような母親たちを助けたいとの思いがあり、同エリアでの活動を手伝うようになったという。
交流会当日は、福岡市、古賀市、福津市、宗像市から、双子、三つ子、保護者、妊婦など8組が参加し、保護者とピアサポーターが「双子育児のサポートを受ける方法」「訪問看護」「出産後の生活」など多胎世帯ならではの悩みについて情報交換する姿が見られた。洋服や靴などのお譲り会も行われた。
1歳3カ月の双子とともに参加した母親は「近所で開催されると知り、ベビーカーに子どもを乗せて来た。外出したがる子どもたちを遊ばせることができたし、自分自身は皆と交流することで気が休まった」と笑顔を見せる。
廣政さんは「古賀市や福津市では少しずつ多胎支援が増えてきている。今後は宗像市にも進出していきピアサポート事業などを広めていきたい。これからも交流会を開催し、人とのつながりを大切にしていきたい」と話す。